滞空(タスクA) ― 私の場合 ―

サーマルを探す 最初はランチで獲得した高度をロスしないように風上へゆっくり進んでいきます。他の機体の動きも助手に見ていてもらい、条件の悪いところは速やかに通過し、機速が早くなったり少しでも浮いた感じがあればアップを引いてみます。アップが引き続けられれば大きなサーマルに入ったことになります。浮いた感じのところを通過してしまったら浮いた感じのところへ戻ってみます。
サーマルがないとき 朝早くのように空気が動いていないときはとにかく舵を打たずにじーーーっと飛ばします。大きく四角形を書く感じでコース取りを考えればよろしいかと...
センタリング サーマルに入ったらサーマルの気泡を目一杯使って高度を獲得します。グライダーはセイルプレーンと呼ばれているように帆船のように風を利用していることを意識して操作します。風上でバンクを深く(45〜60度程度)主翼に風を当てアップを引いて上に向けます。風下に向かうときエルロンの当舵をうち、バンクを減らし(15度程度)そのまま上に向け流していきます。大体上りきると何も舵を打たなくても少し倒れ込んでクルリと回りますのでエレベータで高度をロスしないようアップを引いて次の周回に入ります。これを繰り返していきます。
風が強いとき 前方で左右に機体を振って前から運ばれてくるサーマル気泡に当たったときアップを引いて高度を稼ぎます。じっと風に向かって待っていてもサーマルに当る確立は低いので左右に走らせてサーマルを待ちます。うまくいけば階段を上るように高度が稼げます。
高度調整 10分間飛ばすには2度くらいサーマルに乗せることが必要です。高度を取りすぎると見にくくなってしまうのでサーマルを乗り換えなければならなくなってしまいます。残り時間と相談して着陸までに適当な高度まで降ろしておくことも必要となります。着陸精度を上げるように考えておくことが必要です。
着陸 普段の練習で助手にタイムを読み上げてもらい、着陸30秒前にどの位置に機体を持っていけばよいかを覚えておくことが必要です。私の場合はダウンレグで真横、高度20m位の位置に持っていき、10秒風下へそこから旋回を始め指定点を狙うようにしています。風が強ければ8秒、5秒と風下へ持っていく時間を短くして調整しています。

2003/06/21